今を生きる コロンバスにて 北川克己

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マメさ

Y先生の写真の整理の話笑えました。確かにあれでは永遠とかかってしまいそうですが、とても楽しそうです。しかし、本当にY先生はまめです。感心してしまいます。本当はつらい日もあるのでしょうか。今度話す機会があったら聞いてみたいと思いますが、聞いても教えてくれないでしょうね。

ところで先日温泉で亡くなったご家族が近い分野の酵母の研究者と聞いてショックを受けています。直接の知り合いではないですが、知り合いの指導教官の方だったと思います。ご冥福をお祈りします。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-31 10:01

常識

先述したマスクについての習慣もそうですが、アメリカに住み始めてから、いろんな何気ないことに常識というものがあって、知らないうちにそれが当たり前だということに慣れてしまっていたんだなと実感したことがいくつかあります。
実験の話になりますが、サンプルを整理するときに、よく我々はtubeに番号をつけて順番に箱の中に入れるということをします。たとえば、9x9の81個の区切りのある箱に1-81番のtubeを入れて行きます。私だったら、何も考えずに左の上から、1, 2, 3...とちょうど英語の横書きスタイル(このformatも同じですね)と空の箱を埋めて行きますが、アメリカに来て驚いたのは、ほとんどのアメリカ人が左下から左右、そして終わると上の列にいって、最後の段は73, 74, ...81となるのです。これは、私は正直いって驚きました。なんかしっくりきませんが、確かになんでだめなの?って聞かれても、なんと答えたらいいかわからない。しかし、こっちの方がmake senseだよっと私のやり方を説明すると、”なるほど、考えても見てもなかったけど、そうだね”と言われることが2、3回ありました。ちなみに私のラボでは、私のやり方でやっているはずです。少なくとも共通のものはですが。
日付の表記の違いは有名な話だと思いますが、私はポスドク時代にアメリカからカナダに引っ越したのでこれも困惑しました。たとえば、1995年4月2日ですが、日本にいたときには実験ノートには950402と書いていましたが、アメリカでは4-2-95でした。しかし、カナダではBritishスタイルで、2-4-95となります。Bossがアメリカ人だったので、このラボでは、数字表記のときには4-2-95、どうしてもカナダ人がカナダスタイルにしたときには、2 April 95にすることにしていました。アメリカとカナダの違いはこれだけではありません。これについてはまたの機会に話しましょう。
そうですねーあと、挙手の仕方もちょっとびっくりしました。セミナーで質問するために挙手するとき、たいてい数人にひとりは一差し指を突き出しています。この指とーまれ見たいでへんだなあーと思っていたんですが、今は慣れました。
言語の違い、法律の違い、そしてこのようなこまごまとした習慣の違いは慣れるのに大変なこともありますが、脳みそにはある意味いい刺激になります。常識にとらわれない柔軟な思考を求められている科学の世界では、このようなことで、へえーそうかあーと思う刺激は、思考の改革というと大げさですが、とてもいいのかもしれません。周知の通り、活躍している科学者はいくつかの国を渡り住んでいる方が多いですが、科学者同士の交流だけでなく、異文化に接するのは貴重な体験となるのではないかと思います。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-29 01:15

マスク

アメリカ人も、カナダ人も町中とか職場で、風邪を引いているからといって、あるいは花粉症だからという理由で、マスクをしません。なぜかわかりませんが、とてもstrangeなことだという認識があるみたいです。たしかに日本に比べて、NYなどの大都会をのぞけばほとんど人ごみにはいかないし、移動も自家用車だし、病気の人は無理に働いたりしないということもありますので、それほど必要性がないということもあると思いますが、SARS騒ぎのとき、日本人が飛行機の中でマスクをしていて大騒ぎになったということがあるくらい、人ごみと言える飛行機の中でも誰もしていません。そうそう、医者もしていないですね。耳鼻科の先生って日本だとマスクしているでしょう。こっちだとしていないですね。しているとよっぽど特殊な病気だと思われます。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-28 07:55

松井の辞退

松井のWBC辞退残念です。私はアンチ巨人で、最初の留学先もボルチモアでオリオールズの地元で、当然アンチヤンキース(ヤンキース=悪の軍団という感じでした)だったのですが、個人的に松井は憎めなくて応援していたのですが、今回のことでかなり失望しました。やはり、エリートおぼっちゃん=生え抜き巨人の選手のようです。井口は辞退しないといいのですが。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-27 11:08

年齢と保守性

若いときから保守的な考えの方もいますが、若いとき革新的な考えの持ち主だったのに年を取るにつれて考え方が保守的になるという現象は一般に見られると思います。アメリカの政治でも、老人は保守のrepublicanを支持し、若者は革新のdemocratを支持する傾向が見られます。保守というのは、たとえば、私の理解では、犯罪者に厳しいとかそういうことがありますが、人権よりも安全を大事にするということでしょう。
若いうちというのは、迷いがあります。自分も犯罪者になるかもしれません。一歩間違えばということもあったかもしれない。正と悪を見分けるのも難しいかもしれません。また、そんな性根から悪い人はいないだろうと思う気持ちも若いころの方があるような気がします。つまり、私はまだ不惑に達していないので、かろうじて若い側にいるのかもしれません。しかし、できれば年をとっても、保守的な考えにならないといいなと漠然と思っています。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-27 10:57

Drug 嫌い

私は大学は薬学部を出ましたが(なので一応薬剤師の免許もある)、大学院は理学部だったので、研究は基礎中の基礎で医学というよりは生物学をやって来ています。北米に来てからも、所属は医学部か病院ですが、研究の内容はずっと基礎生物学です。しかし、やはりCancer centerにいるせいもあって、たまたま今までやっていた研究の内容から新しい抗がん剤を使ってみることに結びついて、最近その結果を論文にまとめて投稿したのですが、今まで出していた基礎生物系の雑誌でのレビューワー達、つまり基礎生物研究者たちに人気のないこと、ないこと。私自身も以前はdrugなんて高濃度で使ったら何が起こるかわからんっと漠然とは思っていたのですが、いろいろ勉強するにしたがって、どのくらいの濃度ならspecifcだと言えるとかだんだんわかってきたのですが、彼らにはそんな概念もないし、はなからあやしい結果扱いです。これは、自分の分野をプロテクトしようとする防衛反応か、なにかわかりませんが、Cancer関係の論文に出せの一点張りのレビューアーなど、わけのわからんいちゃもんをつけてくるだの、もうさんざんです。こんなことならやめればよかったと思ってもあとの祭りで、やっとcancer関係のjournalに出したら、好意的な返事が来てほっとしていうのですが、こういうことってなかなかやってみないとわからないですね。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-23 15:47

No ID in sceince class

昨日、Pennsylvaniaのfederal (district) courtがpublic schoolではintelligent design (ID)を教えてはいけないという判決を出しました。CNNではtop newsでしたが、日本の新聞ではまだとりあげられていないですね。憲法に政教分離が書かれている以上、当たり前の判決ですが、キリスト教保守はだまってないでしょうね。保守系の議員の誰かが、”主は慈悲深いけど、限度というものがある。困ったときはダーウィンに祈りを捧げるのだな。”と言ったとか。信じられない公な発言です。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-21 18:40

NIHグラント

Bush政権の政策(tax cut減税)、イラク戦争(これもBush政権の政策のひとつですが)、それからハリケーンの被害に、とばっちりをくらったNIHのfunding 状況は最悪の状態です。新規グラントの採択率はNCIでtop12%NIHGMではおそらく14-16%で、かなり厳しい状況です。
私がRO1を取った2年半前には20%くらいでした。この数字に比例して、ラボの数、そして研究者特にポスドクの数が変動するわけですから、アメリカにいる医学生命研究者にとって危機的状況ともいえます。
さらに、これは驚いたのですが、すべてのNIHのすでにfundされた来年度のgrantを一律20%(おそらく一時的ということらしいですが)カットするという通知がつい先日着ました。これは平均的に一つのラボが一人誰かを首にするということになると思います。おそらくうちのinstituteは救済措置をしてくれると思っているので、私のラボはそれほど心配しなくてもいいんじゃないかとたかをくくっていますが、なにしろ全体なのでそれも限度があるかもしれません。急にinstitute全体labの20%のお金を救済しろと言われたら、いくらなんでも金額が大きすぎるかもしれないからです。
この状況で、ポスドクとして首になったらたいへんなことになります。なぜなら、ほとんどすべてのアメリカのlabがひとりずつポスドクを失っているような状況なのです。そんな中で、首になった人が新しくpositionを見つけれるでしょうか。かなりcompetitiveな状況になるのではないかと心配です。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-20 12:53

うちの犬

写真の犬は家の愛犬です。うちの奥さんが私の留守の間に拾ってきて、一度は他の人の手に渡ったのですが、最終的には家の犬になりました。おそらくボーダーコリーとチャウチャウのミックスであろうと思われます。ぱっと見はボーダーコリーに似ていますが、ところどころチャウの特徴が出ています。特に性格が典型的なチャウのものらしく、全く猫のようで、あまり飼い主にべたべたしません。気が向いたときにだけ、やってきて体の側面を足にすりつけたりしますが、ふだんは一人で離れたところにいます。
メンフィスの夏は暑いので、夏にはsummer shavingをして、五分ガリのような短毛にしてしまいます。きったばかりは、ちょっとというかかなり変ですが、みようによっては子犬のようになって、かわいいかもしれません。しっぽもライオンのように切ってもらっているので、おすわりして振り向くとあのムーミンそっくりとなります。
うちの奥さんはムーミンが大好きなので、この偶然に大変喜んでいました。
この写真は秋ごろのもので、毛はまだはえそろってはいない状態ですね。首のまわりにライオンのようにもっと毛があるはずです。
黒いのでなかなか写真にうまくうつりません。私が出張のときはichatで奥さんと話をするのですが、犬を画面にいれてもまっくらなものが写るだけで、犬かどうかもわからないような有様です。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-20 02:27

落合博満 中日監督

落合監督は選手のときから大好きでした。中日ファンの中には彼のことが嫌いな人もいるようです。星野監督と仲が悪そうだったこと(性格は正反対ですからね)、それから、一度巨人に行ったこと、さらにその宿命の対決の時、同率で並んで最終戦を迎えた、長嶋監督をして言わせる”国民的行事の日”10•8に渡辺オーナーをして言わせた一億円ホームランをエース今中から打ったのですから、嫌いな方もいるでしょう。私も、この試合奥さんと手に汗握り、見ていましたが、私のこれに関する感想は、落合を取られたせいで負けた、に尽きました。
秋田の地方紙に載った落合の奥さんの後日談によると、彼は中日が好きだったので、FAはせずに中日に骨を埋めると奥さんには言っていたらしいのです。奥さんはFAを最初にやる選手は落合のような人でないと誰もやれないと主張し、はじめて本格的な夫婦喧嘩になったとのこと。落合選手は奥さんとは口も聞かなかったのですが、最後は奥さんが息子の教育問題まで持ち出し、巨人にいかなければ離婚するとまで言って説得したらしいのです。そういうことはいっさい自分から口に出さないのも彼らしいです。口べたでかなり誤解されている部分もあると坂東英二さんが言ってらっしゃいましたが、これはかなり信憑性のある話だと思います。星野監督との不仲も、ほとんどマスコミがかき立てたもの、あるいは落合選手がうるさいマスコミに適当に返事をしたものが誤解されたものだと思います。落合の書いた本を読んでもいっさい星野監督の悪口は書いてありませんし、私は落合監督は今でも中日に呼んでくれた星野さんのことが好きだと思います。おそらく星野さんはそれらのことを誤解していて、彼には理解できない落合監督の行動、それから野球界での縦社会を無視するやり方等からあまり好きではないと思っていらっしゃるのではないかと思います。両方タイプが違いますが、私は両方とも好きなので、残念だとは思っています。周り(フロントとかが)アンチ星野として落合を担ぎだすような構図になっていることが特に残念です。またしても落合の本人の意向とは違うような気がして。
星野さんも尊敬する名将森監督は落合が監督になるずいぶん前に落合は指導者としても成功する、必ず名監督になると断言していました。彼の著作を読むと本当に野球バカなのがわかります。そして、本人も監督をやってみたい、自分の考えていることが巧く行くのかどうか試して見たいと思っていると言っていました。しかし、彼は”野球界というのは縦社会でこれに従っていない俺には監督の話はこないだろう”とも言っていました。私もそうだろうなと思っていたので、中日監督の話が出たときには、是非なって欲しいと思い、フロントの英断に歓喜したものでした。
私の落合について一番好きなのは、名球会に入らなかったことです。これは私にはしびれました。落合だからできることです。理由は入会理由が納得はいかないから、1999本安打600ホームランならどうなのか、199勝100Sだと名選手でないのか。現実に入会基準を満たしてなくても、入会した人よりも名選手はたくさんいるからです。この理由は本心かどうかわかりませんが、なんにせよ、これは先ほどもいった縦社会しかも名選手のOBたちを敵にまわしたことにもなるのです。このエリートクラブ的な団体、科学者だとなんにあたるのでしょうか。ノーベル賞でしょうか。でも私にはノーベル賞辞退はできないような気がします(というか受賞辞退がfar from itですが、体重別階級でも出来ない限り)、ちょっとそれとは違うような気がするので、考えておきます。
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by katsumi_kitagawa | 2005-12-17 19:01

Associate Professor at Nationwide Children's Hospital, School of Medicine, Ohio State University
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