今を生きる コロンバスにて 北川克己

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方言

私は岐阜出身なのでもともと岐阜弁を使うのですが、名古屋で暮らしていた時間と、アメリカ暮らしている時間の方がもはや長いので、今では何弁を使っているのかわかりません。実家に帰って両親や妹の家族と話をするとこれが岐阜弁だったというのを思い出します。
日本人の他人と話すときはいちおう標準語に近いと自分では思っている言葉で話をするのですが、まあ丁寧語を使おうとしたり、他の地方の人には岐阜弁では通じないからという理由で自然にそうなっていると思うのですが、なんというかプロ野球選手の使う、関西弁ぽいけど、イントネーションは関東系というような言葉になっているじゃないかと思います。岐阜と名古屋は東西でわけると関東系のイントネーションになるのですが、三重県は関西のイントネーションになり、単語そのものだけではなくて全体のアクセントの流れというものが、その東西のラインを超えると極端にかわるので非常に面白い。
で、たまに東京で育った人と話をすると、女の人にはなんとも思わないのですが、男の人だと”こいつおかまか”と思います。最後に”かしら”とう語尾をつけるのが典型的な例ですが、これは私にはかなり違和感があります。背中がぞくっとして”永六助か、お前は”とつっこみたくなりますが、彼は本当におかまなんでしょうか。同じ江戸っ子でもビートたけしはそんなことないのですからね。
他の地方と話すときでも全く気にせず関西弁を話しているような人は特に、英語を話すときにも関西弁のイントネーションで話すので、びっくりしてしまいます。関西弁って強いんだなと思います。脳に与える影響が大きいのではないかという仮説を立てたくなりますね。
それはまあいいとして、標準語しか話せない人って可哀想だなって思います。本当の感情のこもった言葉を話せないという気がして。たぶん、そうではないのでしょうけど、少なくとも一つ話せる言語が少なくなっています。東京生まれの人は第二日本語としてどれか一つ方言を学校で習うといいと思います。あるいはホームステイさせて第二のふるさとを作らせるとか。こういうのこそ教育基本法に入れて欲しいですね。安倍さんはちゃんと選挙区の方言話せるのだろうか。佐藤なんとかっていう岐阜で選ばれた国会議員は岐阜弁話せないでしょう。
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-30 11:58

U2

U2のボノさんはアメリカではちょう左翼の代表みたいなもんだと私は認識していますが(ロッカーなんてもともとそういう反社会的なものですから当たり前なんですけど)、安倍さんわかってんでしょうかね、サングラスをかけるって言う意味。Bushは絶対かけなかったっていう意味も。
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by Katsumi_kitagawa | 2006-11-30 01:52

独立して自由に研究してみませんか。

以下の文はこちらにラボを構えてから数ヶ月したころにN先生の紹介で実験医学に寄稿した原稿です。意外とたくさんの人からこれを読みましたと言われまして、しかも(お世辞でしょうけど)名文だったと言われてembarassされることが時折あります。亡くなられた川崎さんもその一人でした。今日たまたまcompuer上で発見したので、読み返したのですが、初心にかえった気持ちです。

独立して自由に研究してみませんか。

St. Jude Children’s Research Hospital
その名の通り小児病院であるが、重病の子供に無料で世界トップレベルの治療を施す臨床施設を持つと同時に、基礎から臨床までの幅広い研究を行っている癌センターを擁している非常にユニークな施設である。HospitalはMemphisのダウンタウン西側に位置し、すぐ隣を雄大なミシシッピ川が流れている。
ほとんどのfaculty member(PI)はテネシー大学の兼任professorであり、数は多くないが大学院生もSt. Judeで研究を行っている。それぞれのPIは他の研究所や大学同様に、特定のDepartmentに属しているのだが、その枠組みとは別に研究テーマの種類によって参加を選ぶことができるprogram が存在し、Department 間での交流を円滑にしている。私のラボはDepartment of Molecular Pharmacologyに属しているが、ProgramはMolecular Oncology に参加しており、毎週一度開かれるDepartment meetingとMolecular oncology meeting にそれぞれ出席している。Molecular Oncology ProgramはCell cycle の分野では有名な二人、Charles Sherr (CDK、ARF)とMichael Kastan (ATM、 p53) (最近発表された1990年代に最も引用された 論文の著者top 20に二人とも入っている)によって運営されている。基本的にこのprogramのmeeting はclosedであり、発表者へのコメントはかなり手厳しい。Technicalなコメントから、発表者の英語力のなさに対する厳しい態度、若いPI への方針への批判まで様々なdiscussionがなされていて、筆者には大変学ぶところが多い。他にJohn Cleveland (Myc、Apoptosis)、Tom Curran (Brain development、Fos)、James Downing(AML)などの参加者がいる。

Job Search
今からおよそ6年前、私はBaltimoreにあるJohns Hopkins大学にあったPhilip Hieter博士の研究室にポストドクロラルフェローとして加わった。4年前の夏、Hieter研はCanadaのVancouverにあるUniversity of British Columbiaに移動し、私も2人の大学院生と一緒に引っ越しと研究室のセットアップに貢献した。移動して1年後、それまでの成果をまとめて論文をMolecular Cell紙に発表した。その後、いろいろあちらこちらに手を伸ばして、今の研究室を作るための土台となるdataを蓄積したことになるのだが、論文を出した直後にはUSAでラボを持ちたいというはっきりとした気持ちはなかった。ポスドクとして4年目のとき、やはり自分は今やっているプロジェクトを続けたいと思い、Job Searchを始めた。私の実績では、独立したポジションで自由に研究をすることは日本ではかなり難しいことはわかっていた。一応日本でも公募していた助教授のポストやさきがけには応募したが、やはりだめだった。ボスの強い勧めもあって、それならまあ、旅行がてら、アメリカかカナダででも探すかなという軽い気持ちで始めたのだが、実際、始まってみるとそれどころではなかった。まずは、応募である。CVとfuture planそれから、最低3つのrecommendation letterをどなたか世界的に有名な方に頼まなくてはいけない。2、3か月ごとに20から30ずつ応募を続けた。最初のころは、全くinterview に招待されるに至らなかったので、future planを変えてみたり、CVから国籍を除去したりした。(性別、人種を記入しなくてもいいのは当たり前のこと、写真もそれらがわかってしまうから、当然なしである。生年月日も入れる必要はない。)すると、interviewに呼ばれはじめたのである。結局合計約100 応募して、11interviewに招待された。ひとつのポジションにふつう200から300の応募があるらしい。有名な大学、研究所には400、500も当たり前とのこと。
その中から、4人から10人のcandidateがinterviewに招待され、seminarをし、2、3日間にわたって、10人から20人のfaculty memberと20分から30分ずつ個別で話す。場所によってはChalk talkといって、future planについてチョークをもって黒板の前でdepartment memberとdiscussionを行う。最初は正直言ってimpossibleだと思った。100や200応募するのは当たり前だと聞いたが、私のように本当に100も応募した日本人が他にいるだろうか。 Cell、Nature、Scienceに何報もあるいわゆるスーパースーターの方々は数カ所応募すればすぐに決まるであろうし、また、大ボスに気に入られて同じ研究所のfacultyに昇進するという方はよく聞くが、私のようにボーダーライン上にいて、無謀にもアメリカ人と同じことをやろうとする日本人は変わりものかもしれない。Interviewの間は地獄。すべての行動、発言が判断の材料にされるわけで、2日から3日の間にみっちりと詰め込まれたmeetingの間にあるlunch とdinnerではとても食事などのどを通る気などしない、というか私の場合、食べてから戻していた。(その後遺症で就職先が決まった後もしばらくはレストランではあまり食べることができなかった。)2人にしぼられた2nd interviewは更に緊張した。Chairmanの家に招かれ他のfaculty member 達とのdinnerの時に、持つフォークが震えて肉がうまく切れなかったのを覚えている。しかし、始めてから1年以内にSt. Jude という世界的にも有名な研究所にofferを受けて幸いだった。実績より若さとfuture planが買われたようだ。St. Judeから1st interviewに呼ばれる少し前に、日本で大学院時代にお世話になった方から日本での職を紹介された。あまりにinterview がつらかったことと、そのポジションがとても魅力的だったこともあり初志貫徹をまげそうになった。しかし、St. Jude から2nd interviewに招待され、まだofferはされていなかったが、やはりアメリカでchallengeしたいとの旨を話してお断りした。恩を仇で返してしまったことになり、大変申し訳なく思っている。御迷惑をかけた方々にこの場を借りて深くお詫び申し上げたい。

Kitagawa lab
私のラボのテーマは、以下の3つである。
1)出芽酵母を用いたキネトコア/セントロメアの細胞周期の活性制御機構(Skp1とSgt1遺伝子を中心として) 2)キネトコアからM期スピンドルチェックポントへのシグナル伝達機構 3)哺乳動物Sgt1ホモログの機能解析。
Skp1および私がHieter研で同定したSgt1は、両方ともキネトコアの活性化に必要であり、かつ細胞周期の進行に重要なユビキチン依存的プロテオリシスにも必要なことが明らかになっている。また、他の生物種でSkp1、Sgt1がそれぞれいろんな異なる活性に関わっていることが最近明らかになってきた。これらの機能がユビキチン化活性によるものなのか、全く独立してそれぞれの活性に関わっているのか、興味深い問題である。ヒトホモログの変異タンパクを酵母を用いてスクリーンし、培養細胞を用いて表現型の解析をするプロジェクトは独立してやりたかったことの一つであり、結果が非常に楽しみである。また、数年前、ある種の大腸癌細胞株でM期スピンドルチェックポント因子のひとつであるBub1のヒトホモログに変異が発見され、キネトコアからチェックポイントへのシグナル伝達機構が注目され始めている。

Labの立ち上げ
原稿を書いている時点で、まだラボを立ち上げてから3ヶ月半なので、Job search以外はあまり書くことがないのであるが、立ち上げについてちょっと。2ヶ月くらいで、ほとんどの機器は揃った。実験できる環境もできた。思っていたより大変ではなかった。何年もアメリカ、カナダで実験をしていた人なら、問題なくできるだろう。私は幸いにもすでにSt. Judeで1年程働いていた人がlab techとして雇え、その人がほとんど全て私の思いどおりに動いてくれた。他の場所でのinterviewで聞いた話や、最近ラボを立ち上げた友人の話では、ラボのstart-upの費用として、およそ30万ドルから50万ドルくらいが相場らしい。St. Judeは他に比べてかなり気前がよく、詳しいことは書かないが、それらの友人が羨む程であるといっておこう。また、ふつうはstart upのためのpackageは3年間で、その間にNIHのR01などの長期のグラントを取らなければ、クビということらしいが、St. Judeでは6年間である。自由に研究を行え、資金にもしばらくは不足しない。こんな夢みたいな話しがホントにあるのだ。これでうまく成果がでなければ、すべて自分のせいである。後悔はない。原稿を頼まれた時、私のようなものがおこがましいとおもったが、他の若いみなさんにも是非トライしてもらいたいと思って筆を取らせてもらった。Job Searchのところでちょっとおどしたが、終わってしまえば笑い話しである。私ができるのだから、日本の大学の一流の研究室で助手をやってらっしゃる方のほとんどはアメリカで独立したラボを持てるポテンシャルを持っていると言っても過言ではないと思う。アメリカでポスドク中の皆さんも考えてみてください。性格にもよるだろうが、メッツの新庄選手みたいにアメリカの環境の方がのびのびと活躍できるなんてこともあるかもしれない。日本に若い優秀な研究者が誰も帰ってこなければ、日本の大学もその階層的なシステムの見直しをせざる得ないでしょう。
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by Katsumi_kitagawa | 2006-11-29 05:29

秘密兵器

柳田さんの秘密兵器っていうの、ピンと着ました。たぶん、当たっているでしょう。今度聞いてみます。ここでは言いません。でも、当たったかどうかだけ報告します。

さて、今日は久しぶりにぶち切れました。グラントの締め切り日だったのですが、私は昨夜遅くにまで仕上げて、朝までに事務に出しておいて、しかも朝と昼に二回も大丈夫なのか何か他にいらないのかと聞いたのに、大丈夫、なんでそんなに心配するの?とまで言われて、カチンときて、お前らが信用できないからだよ、と思いましたが、その場はまあいいやと思っていましたが、3時から医者に行かなくてはならなかったので、その直前にも大丈夫かと聞いて、他の秘書にも頼んでおいたのにも関わらず、私が外出した20min後に、一つ書類が足りないと言い始めたらしく、他の人やラボの人に電話をかけまくってあげくの果てに適当に作り上げたものを提出してさっさと帰ってしまったらしいのです。私は当然医者の診療所では携帯を切っていますし、4:30戻ったときに連絡をとろうとしてももう通じない。頭にきて彼女のボスに電話をかけてさんざん文句を言い、うちのデパートメントのchairには首にしろと頼んでおきました。少なくとも私の担当をはずせと。以前とんでもないミスをやらかした共通の施設のテックにこのようなrequestをしたら、すぐに首になりましたが、今回はどうなることか。
こういう時はうちの犬の顔を見るに限ります。
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-28 17:19

女性差別の国 日本

よーく考えてみなくても、人口の半分くらいは女性なのにも関わらず、民主主義の国で女性差別がまかり通っているのは、間違いなく、多くの女性に女性差別主義者がいるせいでしょう。私が女性だったら、どんな政党だろうが、今の状況なら女性の候補者に間違いなく投票します。皆さんがそうしたら、国会議員の半数は女性になるはずです。支持政党に女性がいないということなら、それは本末転倒。女性が女性に投票するなら、どの政党も女性を候補者として立てなければならなくなります。
女性の中には、自分は信用できないから、他の女性も信用できない。したがって、男性に投票するという方もいるかもしれない。でも、自分がそうだからって他の女性もそうとは限らないでしょう。嫉妬というのがあるのでしょうか。わかりません。でも、なんだかそういう理由で女性差別を結果的にしてしまっているのは残念なことです。私が苦労したから、同じようにせねばというのも止めて欲しい。もっと未来を考えてほしい。女性が社会に必要な能力に欠けていると思ったら、大間違いです。もし、そうなら社会が間違っているのです。半分もいる女性ができないことなんて社会に必要ないか、たとて、仮にもしできなくても、その部分だけ男性にまかけとけばいいじゃないですか。なんでもできる男性だってほどんどいませんよ。民主国家で半分女性議員がいないのは民主主義が働いていない証拠に他なりません。そしてそれは女性の皆さんの責任でもあるのです。
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-27 15:11

メジャー流出

日本の野球選手がどんどんメジャーに流出していることは悲しいですが、どうしようもない現象です。特に自分のひいきのチームにいる名選手が行くのは悲しいです。しかし、レベルの高い選手が集まっている場に行くというのを止めることはできませんし、WBCで優勝したといってもイチローはメジャーのプレーヤーです。そしてそのMVPの松坂もメジャーに行く。年俸も日本とは桁違いと言わなくとも数倍以上はあるし、税での有利さもあるでしょう。
科学者がアメリカに行ってしまう場合は頭脳流出として国策として憂うべきですが、野球選手の場合はそういうわけにもいかないでしょう。実際アメリカに比べて日本の研究環境がそれほど悪いわけではなく、若い人が独立するチャンスが少ないこと、科学コミニティで認識されるチャンスが少なくなること、女性差別が根強く残っていること、定年があることくらいですし、これらもゆっくりではあるけど改善されつつあるでしょう。しかし、どうでしょう。これも大リーグと日本野球機構にある差と同じ差を埋める気があるのか疑問に思います。その差=日本人の流出を防ぐだけでなく、世界中の優秀な人物を集める気があるのかということです。年俸や家屋を与えるなどの特典をつけて人を引っ張ってくることが独立法人化されたとはいえ、ガチガチの国立大学に可能jなのでしょうか。日本でも私立大学の活躍を期待したいものです。
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-27 06:50

政治家の子供

政治家の子供が政治家になるのは異常だと、というか選ぶ方がおかしいという意見を柳田さんのブログがまだコメントを入力することが可能なときにKKとして書きましたが、今日そのことが柳田さんの口(手から)はっきりと同じ意見として述べられています。
そのときに”なぜいけないのか?”という質問をされた方がいたのですが、それに対して、親の資産や環境を利用して、本人がある能力を得て仕事を得たならいいが、政治家の場合は単に地盤を引き継ぐといった本人の能力を反映するものでないもので職業を得ているからだというようなことを答えました。勿論、それでその後政治家として活躍するなら文句はないのですが、ほとんどはそういうケースではないでしょう、だって、そういう点で競争して選んでいないのですから。逆にそんな人たちばかりでは競争するレベルも下がってしまいます。後援会が支援していた議員の子息を続けて応援するのは利益が一致するのでしかたない結果なのでしょうし、党としてもその後継を指名するのに今まで権力のあった人の子息を選ぶのは自然な流れなのでしょう。それで政権政党が推す前任者の子息が候補者になり選挙民が今までの政治に満足していれば子息が選ばれるという図式。どうしようもありません。だいたい政治家の子息なんて東京で生まれ育っているでしょう。江戸時代の大名よりも地元を知らないじゃないでしょうか。腐敗した貴族政治のようになっていくのでしょう。これに関しては建設的な意見も浮かんできません。いっそのこと子息を後継者に選ぶことを禁止するのがいいのかもしれませんが、それでは差別になってしまいますし、選挙民が選ばないのが一番なのですが。
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-26 05:49

Thanksgiving weekend

犬の散歩に行くと路駐している車の多くが他の州からのものであることに気がつきます。Thanksgivingのweekendを利用して、里が帰り(あるいは両親が現在住んでいる家に帰る)をしているのでしょう。私が前にいたlabの大学院生たちは、ThanksgivingかChristmasのどちらかで里帰りすることにしていました。両方だと時期が近い上にお金がかかりすぎるからです。私はThanksgivingは日本のお盆、Christmasは正月に当たるのではないかと考えています。なんだかJeepが妙に多い。コロラドから来たJeepでZankというナンバープレートのものがありました。麻雀に詳しいのでしょうか。

今朝また散歩のとき同じJeepを見かけて、よく見たらオハイオのZunkでした。ビミュウに違いました。まさか本当にこんな似たようなのがあるとは思えないですが、記憶違いでしょうか、、、?
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-25 13:25

恩師の言葉

G高校に通っているときG高塾と呼ばれる優秀な人だけを集めた私塾のような塾に通っていました。実際、そのほとんどの塾生達は東大、京大、名大、国立医学部に進むわけですが、その中からすれば私は失敗した者でしょう。しかし、NC大の薬学部に現役で入ることにしたのにはその塾の先生の言葉に影響されました。浪人する手もあったのですが、先生はこうおっしゃいました。”浪人して無駄に若いときを過ごすよりもNC大に行って、早く研究者になった方がいい。受験勉強なんてなんの役にも立たん。私も長く優秀な学生さんをたくさん見ているが、君の論理的思考能力はずば抜けている。必ず優秀な研究者になれる”。先生にとっては、浪人してでも塾生は東大、京大に行ってくれた方がいいでしょうから、その言葉は身に染みました。とはいっても、現実には学生のときには”ぐれて”しまったのですが、大事な進路を決めるときにはこの言葉を思い出しました。恩師の言葉に報えるような研究者になりたいものです。
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-25 09:30

研究者の条件

柳田さんのブログから抜粋ー
”データが好きで、考えることが好きで、論文を読むのが楽しければ、もう職業的実験研究者になるための条件はほとんど整っています。
ただ、楽観主義を捨てて、成功シンドロームのほうに向かうと、研究も学術もなにひとつ楽しいものはありません。成功は結果であって、あれば嬉しいし、自信もつくでしょうが、成功、不成功で二色に分けたら、いっぺんに緊張とストレスの世界にいってしまいます。”

で、自分のことを思うに、
データを見て考え、実験計画を立てるのは好きですが、論文を読むのはあまり好きではないかもしれません。直接自分の研究と関係ある論文を読むのは好きかもしれません。
まあ、しかしこのくらいは好きでないともう研究者やってないでしょうから、当たり前でしょう。
しかし、成功シンドロームというのは言い得て妙ですが、アメリカのPIの場合は不成功=終わりなので、これどうしようもありません。それゆえ緊張とストレスの世界にいってしまっているのでしょう。自分は幸せだったが、論文はでなかった。それで止めるしかない。それで不幸せになる、という結果になってしまう?こんなことを考えるのはもう楽観主義ではないのかもしれませんが、的確に将来を予測しない(特に予算のこととか)と確実に破滅を招きますので、どうしようもありません。建設的悲観主義くらいでないとアメリカでラボを運営するのは難しいかもしれません。
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by katsumi_kitagawa | 2006-11-25 04:17

Associate Professor at Nationwide Children's Hospital, School of Medicine, Ohio State University
by katsumi_kitagawa
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